近年、周知の原因により、中日両国の関係は多くの曲折を経るとともに、一度、国交正常化以来最も困難な局面に陥りました。しかし、両国の地方や民間の交流は中断しておらず、埼玉県日中友好協会は長年、中国での緑化のための植樹、環境保護交流、留学生支援などの活動を続け、両国関係の改善に積極的な貢献をしてこられました。両国政府と各界のたゆまぬ努力のもと、昨年11月、中日双方は両国関係の改善と処理について四つの原則的共通認識(合意)を得て発表し、習近平主席がAPECの非公式首脳会議期間中に安倍首相と会見し、両国関係は改善の方向へ重要な一歩を踏み出しました。今年は戦後70周年にあたっており、日本政府が共通認識の精神を確実に実行に移し、隣国の懸念に十分配慮して、歴史などの敏感な問題を適切に処理し、中国と共に両国関係を持続的に改善に向かわせるよう希望します。日中友好協会も今年、記念すべき65周年を迎えており、埼玉県日中友好協会を含む日本各地の日中友好協会の友人たちが今後も引き続き両国の友好事業に関心と支持を寄せ、一層活発な民間や地方の交流を進められよう希望します。駐日中国大使館としても友人たちと共にそのための努力をしてまいります。(2015年2月1日)